←中国語はこの漢字を使用 棗( zao3 )、 棗の実は、棗儿 ( zao3 r0 ) または、棗子( zao3 zi0 ) と言います。
「ナツメ」とは、南ヨーロッパおよび中国東北部が原産とされるクロウメモドキ科の落葉樹の実です。
初夏に開花するが、花は小さい。
果実にはブドウ糖など糖類に富み、甘味がある。
日本の漢字では 「 棗 」 が当てられることが多いですが,
夏に芽を出すので 「 夏芽 」 というのが元々らしいです。
中国にはたくさんの種類がある。
在中国有很多種類( zai4 zhong1 guo2 you3 hen3 duo1 zhong3 lei4 )
漢方薬として使用される「大棗(タイソウ)」は、
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この赤褐色のナツメを蒸して乾燥させたもので、中国では古来より使われています。
中国最古の医学書「神農本草経」の中で、「大棗」は高麗人参や杜仲と同じ上品とされています。
生姜と一緒に漢方薬の味を緩和するのにも用いられる、重要な生薬です。
日本でも、古くは奈良時代から書物にその名前が記され、利用されていたようです。
東洋医学では、ナツメは「 四気 」 の中で、「熱」・「温」に分類されている。
「熱」・「温」は
ドリアン、リュウガン、ライチ、カスタードアップル、ブドウ、パパイヤ、
オリーブ、モモ、ザクロ、マンゴー、キンカン、パイナップル、サクランボ、など。
詳しくは、東洋医学でのフルーツの 「 四気 」 を参照下さい。
ナツメ(棗)の効果 :
直接食べた時の漢方的な薬効としては、胃腸虚弱、滋養強壮、不眠症、鎮痛、鎮痙、鎮静、
精神安定(ヒステリー、ストレスの解消)、貧血、冷え性などがあります。
また、中国には「1日3個ナツメを食べれば年を取らない。」ということわざがあるほど、老化防止、美肌効果にもすぐれています。
2~3個、煮物などに入れてもよいし、例えばキクラゲといっしょに食べれば、貧血改善などに効果があります。
また、生の果実をそのまま食べても、湯通ししてから乾燥したものを食べても
薬効は同様とされています。
最近では、ナツメに含まれている短糖類フルクトピラノサイドが、過剰なアレルギー反応(花粉などが身体に侵入した際に、リンパ球が怖がって必要以上の抗体を作り出してしまう作用)をブロックして、アレルギー症状を抑えていることが分かっています。
それゆえ、近年、花粉症の体質改善に効果ありと話題にもなりました。
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ナツメかぁ・・・お恥ずかしい話しなんですけど、生まれて初めて知りました。(; ̄ー ̄川 アセアセ 日本で購入できるんですか?高いのかなぁ・・・( ̄へ ̄|||) ウーム 物凄くアホな質問をしてたら<( ̄∇ ̄)ゞゴメリンコ~♪w
うーーん。 私、日本で食べたこと無いので、わかりません。
なんせ、人生の約3分の1こっちで生活していますから。(笑)
たぶん、乾燥したやつやったら、売ってると思います。
YAHOOで”ナツメ”で検索したら、スポンサーサイトで、
ドライフルーツ「ナツメ」で売ってました。
ドライフルーツ???、 うーん。 フルーツかな??
漢方薬ってイメージが強くて・・・。
早速棗を取り上げていただいて、ありがとうございます!
最近、冷房がかかった室内と、暑い外の気温差のせいか
体がだるく、頭痛がして、筋肉がつりやすい・・・と
香港人の友人に相談したら、
紅棗水を飲むといいと言われまして・・・。
でも、紅棗は嫌いではないけれど、
ちょっと癖のある味、香りなので毎日飲むのはきつい・・・、
龍眼肉と効果が似ていたら龍眼水にしようかと
考えていました。
が、しかーし、棗の方が体に良さそうですね!
あ、それから、香港のスーパーで、
干しぶどう、プルーン、アプリコットと一緒に
dates(デイツ=棗?)が並んでいるのを
見たことがあります。からからに乾いた状態ではなくて、
ウェットで見た目がプルーンに似ていました。
すご~い!漢方について詳しいですが、
広東省で医学系(東洋医学)に携わっているのですか?
それとも、食にこだわりのある中国に住んでいる人は、
このぐらいは常識になるのかな?
日本でも、悠悠さんが書いているようなウェットの干しナツメがスーパーのドライフルーツ売り場にあります。
あとは、調味料としての乾燥ナツメなど、
日本では乾燥したナツメしか見たことないです。
悠悠さん
さすが香港、色んなのが売られてますね。
こちら(広東省東莞市)では、乾燥したのしか売ってないです。(涙)
たまに、見つけるプルーンっぽいヤツは、怪しげな溶液に浸っていたりします。
さすがに、恐くて食べれません。(笑)
ジェンシさん
悠々さんのリクエストにお答えしたく、色々調べた結果です。
特別に詳しい訳ではありませんよ。 だって3時間もかかってしまいましたもの。(笑)
でも、普段食べている料理や、スープ、に入っている棗なので、
私自身も理解が深まり、とてもよかったです。
わあ~!すみませーん!!
私の棗の質問のために、
そんなにお手間をとらせてしまって・・・。
わかりやすい解説で感謝しています!!
ところで、料理にも棗が入っているのですか?
私は、スープ、糖水でしか棗を見たことがありません。
もしも、今度、棗を使っている料理を食べたら、
写真をアップしてください!味は甘いのかしら・・・?
うーん。 料理と言うよりスープとの間みたいな料理です。
内のコック(会社の)が良く作るのですが、ウコッケイを丸ごと入れ、
棗とクコ(枸杞)を一緒に煮詰めて作る。
ウコッケイの肉を食べますが、スープに栄養があり、ほぼそれを飲むのに近い。
ちなみに、クコ(枸杞)は小指の先ぐらいの真っ赤な果実で、
中国語漢字も枸杞で、( gou1 ju4 ) と読みます。
今度、この料理あれば、写真をアップします。
上の料理、韓国のサムゲタンに似てますね!
楽しみにしています。